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治具FAQ

治具FAQ(質問コーナー)

加工治具とは?

 

加工治具は、工作機械で部品や製品を製造する際に、ワーク(加工対象物)を固定、位置決め、支持するための道具や装置を指します。治具は作業効率を上げ、製品の精度を保証するために非常に重要です。特に大量生産や高精度の加工が必要な場合には、治具の設計と製作が生産性と品質に大きな影響を与えます。

 

 

🔵加工治具の基本機能
●固定
加工中にワークが動いたり、振動したりしないようにしっかりと固定するのが治具の最も重要な役割です。特に高精度な加工を行う場合、微小な動きでも製品の寸法誤差を生じさせる可能性があるため、治具の固定機能は極めて重要です。

 

●位置決め
ワークの正確な位置決めを行うことも治具の大きな役割です。位置決めが不正確だと、加工面がずれたり、必要な寸法や形状を維持できなくなります。これにより製品の品質が低下するため、治具は精密な位置決め機能を持つ必要があります。

 

●支持
大きな部品や変形しやすい部品を加工する際には、しっかりとした支持が必要です。治具はワークピース全体を安定させるために、支持部材や構造を備えていることがあります。これにより、加工中にワークが変形しにくくなり、精度が向上します。

 

●ガイド機能
治具によって工具の進入角度や加工ルートを誘導するガイド機能も、特殊な加工においては重要です。これにより、手作業では難しい精度の高い加工を可能にします。

 

🔵加工治具の位置決め方法

●ピンによる位置決め
ダウエルピンやロケーティングピンを使い、ワークピースを穴に固定して高精度に位置決めします。

 

●Vブロック
円筒形のワークピースをV字の溝に置いて位置決めします。固定式と回転式があります。

 

●クランプによる位置決め
サイドクランプやトグルクランプを使って、ワークピースを押さえつけて固定し、確実な位置決めを行います。

 

●治具プレート
ユニバーサルプレートや専用位置決めプレートにワークピースを固定し、複数の穴やピンで位置決めします。

●ジャッキボルト
高さ方向の微調整を行い、ワークピースの高さを正確に固定するボルトです。

 

●ストッパー
ワークピースを一定の位置まで移動させて止めるための装置。アジャスタブルや固定式があります。

 

●位置決めブッシュ(ボーリング治具)
ドリルやボーリング加工時に、穴の位置をガイドして精度を保つためのブッシュです。

 

●コレットチャック
旋盤やフライス盤で、円筒形ワークピースを正確に位置決めするためのチャックです。

 

これらの治具を使い分けることで、加工時の位置決めを正確かつ効率的に行うことができます。

 

🔵治具設計のポイント
●精度と耐久性のバランス
高精度の治具を設計する際、材料選定や加工精度が重要です。しかし、精度が高いほど製作コストが上がるため、必要な精度と製造コストのバランスを取ることが重要です。また、治具は使用頻度が高いため、耐久性も考慮しなければなりません。

 

●標準化と柔軟性
一つの治具で複数の製品や部品に対応できる設計が理想的です。治具の標準化により、異なる製品を生産する際にも治具を再利用できるため、コスト削減や効率向上が期待できます。柔軟な設計は、将来の製品変更にも対応できるメリットがあります。

 

●操作性と安全性
治具は作業者が扱うため、操作が簡便であること、また作業中の安全性を確保することが必要です。特に重量物を扱う場合や高精度な作業が求められる場合は、治具の操作性が作業効率に直結します。

 

 

まとめ
加工治具は、精密加工や大量生産において不可欠なツールです。治具の設計と製作には、製品の品質、加工の効率、安全性を向上させるための多くの要素が求められます。技術の進歩とともに、治具の役割も進化しており、今後もさらに重要な存在として位置づけられるでしょう。

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